雪と朝焼けの中に立ち並ぶシラカバの並木は、北海道を代表する観光名所の美瑛町を象徴する眺め。1976年にタバコのパッケージに採用されたセブンスターの木と隣接するシラカバ並木は、いわゆる映えスポットとして人気を集めてきた。月夜に照らされたシラカバ並木の写真は、おととい午後6時過ぎに撮影された。それから約14時間後のきのう午前8時ごろ景色は激変。約40本のシラカバの木は切り倒されていた。伐採の理由について町は「周辺の人が多くて運行にも支障があり、伐採したいと町に要望があった」と説明。美瑛町では畑への無断立ち入りや、道路に広がっての写真撮影などのオーバーツーリズムが問題となっていた。美瑛町の風景をSNSで発信する男性は「車で走行中、観光客と接触しそうになり、危険を知らせるセンサーがなったことがある」と言う。今回の伐採は、大きくなった木でできる日陰が農作物に影響を及ぼしていることも理由の1つになっているという。