東京・港区は今年度からすべての区立中学校でシンガポールへの修学旅行を行うなど国際理解につながる教育に力を入れている。その一環として英語が母国語で小さな子どもと関わった経験がある人を「ネイティブティーチャー」として区内の幼稚園に派遣する事業を2年前から試験的に取り組んできた。その中で遊びやあいさつといった場面で英語の表現を使うようになるなど「小中学校での英語学習につながる効果があった」として今年度から12あるすべての区立幼稚園に派遣を拡大すことになった。派遣は今月からで週に3日、1日6時間、幼稚園を訪れる。港区によるとこうした取り組みは東京23区では初めてだということで「幼児が英語に親しみを持ってもらえるよう取り組んでいきたい」としている。