きょう付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は“米国のトランプ大統領が去年11月の選挙で当選し、今月20日にワシントンで就任式が行われた”と伝えた。労働新聞は一般の国民が目にする新聞で、記事では事実関係のみを短く報じ具体的な論評は避けている。北朝鮮のメディアがトランプ大統領の就任を伝えたのは初めて。トランプ大統領とキムジョンウン総書記は2018年から翌年にかけて首脳会談を3回行ったが、制裁の緩和と非核化の進め方を巡り物別れに終わった。トランプ大統領は去年7月、キム総書記について“私が戻れば彼とうまくやる。彼も私の復帰を望んでいる”と述べたが、北朝鮮は国営メディアを通じて“国家の対外政策と個人的感情は厳然と区別すべきだ”とけん制した。北朝鮮では各地の代表からなる最高人民会議がきょうから開かれ、キム総書記が米国との関係についてどのような方針を示すのか注目される。