労働節の旅行では、中国・天安門広場前は広場を埋め尽くす人だかりができていた。その目的は労働節を祝い行われていた国旗掲揚の式典。上海では一日のべ57万人の観光客が訪れていた。夜景スポットとして有名な川岸には人が殺到。日中も人が押しかけ、川岸へと繋がる道路には大勢の警察官が立ち並び物々しい空気に。警察官の役目は交通整理。一糸乱れぬ動きで車と歩行者を区切る姿はまるで人間遮断器だ。一方、若者の旅行にも異変が起きていた。SNSには最小限の時間と費用で数多くの場所をめぐる弾丸旅行「特殊兵式旅行」の投稿が数多くみられた。特殊部隊のように過酷な移動のためそのように呼ばれている。中国の若者に広がるお金と時間の節約志向、新たな旅のスタイルとは?