急速に進む円高ドル安に株式市場の警戒感が強まっている。きょうの株式市場は朝方から全面安となり午前中、日経平均株価の値下がり幅は一時1,300円を超え、取引時間中としては今年最大の下げ幅となった。株安の背景にあるのは円相場の動き。日銀がきのう追加の利上げに踏み切る一方、アメリカの中央銀行にあたるFRBのパウエル議長が31日「利下げは早ければ9月の会合で決定される可能性がある」などと発言。金利の先行きを巡り「日米の違いが鮮明になった」という見方から、きょうの東京外国為替市場で円相場は一時約4か月半ぶりに1ドル=148円台まで値上がりした。円相場はこの1か月近くで10円以上円高ドル安が進んだこととなり、投資家の間では日本の輸出企業の業績にどれほど影響が及ぶのか警戒感が強まっている。