米国の利下げを受け東京市場で株価が一時1000円以上値上がりした。米国の金融政策の転換という一大イベントを経て、東京市場には再び円安という追い風が吹いている。きょうの東京株式市場は朝から全面高の展開で日経平均株価は一時1000円を超える大幅な値上がりとなった。背景にあるのは円安ドル高の進行。大幅利下げに踏み切ったFRBだが、パウエル議長は会見で市場が大幅利下げの継続を期待しすぎないよう、けん制した。今後は市場の予想より緩やかな利上げペースになるとの見方から、円相場は一時1ドル144円目前まで、2円近く円安ドル高が進んだほか、米国の景気が軟着陸するとの期待も日本株の下支えとなった。きょうは大幅な値上がりとなった日経平均株価だが、これを維持できるのかどうが、市場の次の関心は、きょうから行われる日銀の金融政策決定会合に集まっている。(中継)東京証券取引所。