アメリカ政府は4日、第2次トランプ政権で初めて国家安全保障戦略を公表した。国家安全保障戦略とはアメリカの戦略上、最上位の文書で、安保の目標と優先課題がまとめられている。文書には「西半球での自国の優位性を回復し、国土防衛と地域の重要拠点へのアクセスを確保するため、モンロー主義を再び主張する」と書かれている。モンロー主義とは、第5大大統領のジェームズ・モンローが主張したもので、米国は欧州諸国に干渉しないが、同時に米大陸全域に対する欧州諸国の干渉にも反対するという思想。文書では欧州の同盟国について「移民政策、経済成長の停滞などで弱体化している」と断じている。さらに、「欧州は『文明の消滅』に直面しており、将来的には米国の信頼できる同盟国としての地位を失う可能性がある」との見解を示している。その一方で、中露の批判は抑えられている。NATOの屋台骨であったアメリカが関与しないということになれば、ヨーロッパも不安になる事態となっている。ヨーロッパはアメリカが一緒に守ってくれないならロシアのさらなる暴走を抑えるために自分たちで守るしかないと防衛力の強化、再軍備の準備をし始めている。
