吉崎さんは「1990年代まではものすごく普通に使っていた指標。失業率とインフレ率を足しただけの悲惨指数。これが高いと現職の大統領が再選されない。実際、1980年のジミー・カーターとか1992年のブッシュパパとかそういう結果になった。昔は確度が高いデータだった。2000年超えたごろからインフレ低いのが当たり前になったので見なくなってしまった。インフレが戻ってきたので改めて作ってみるとすごい結果が出た。戦後14人の大統領のうち上から2番目がトランプさん。2017年から19年はアメリカ経済むちゃくちゃ良かった。ただ2020年のコロナがあまりにも異常事態だった。それだけではないがトランプさんは落選となった。悲惨指数が高い大統領は再選していない。平均が10を超えると危険水位。バイデンさんはちょうど10。参考になるのはレーガン大統領。レーガンさんの平均値は12.19とあまり良くないが、レーガンさんはもともと19.33という最悪の状態で政権を引き継いで9.72で終わらせて10ポイント近く改善している。バイデンさんもこのあと来年のインフレが収まってこの数値が良くなると平均値は改善するだろうと思う。落選した大統領が4年後に再び出てくることはあまりないが、グローバー・クリーブランド大統領が負けたが4年後に戻ってきて共和党の候補を破り大統領となった。トランプさんが勝つと45代および47代の大統領となって残り4年の任期を務めることになる。共和党の候補となるかはまだまだわからない。ニッキー・ヘイリーという唯一の女性候補がちょっと人気が出てきて。大口の献金の出し手もついたので、昔の保守本流派は彼女に期待を寄せている。大統領選挙の鉄則は現職に対する信任投票。2020年はトランプさんに対しこれでいいのか問われて落選した。今回問われるのはバイデンさん。4年間の成果に対する投票。まずいのは4年前と今とどっちが景気良かったかと問われるとトランプさんのほうが良かったとなる。実際、GDPも雇用統計もいい。バイデンさんはバイデノミクスを行ってアメリカ経済いいんですと訴えているがいまいちウケていない。大事なのは個々人の暮らしでデータはどうのは関係ない。インフレはきくんだと40年ぶりに実感している。世界の先進民主主義国で支持率の高い政権ってほとんどない。しょうがないと思う。日本における2021年以降の悲惨指数を作るとすごいことになっている。21年からの上がり方がとんでもないことになっている。いまのところ岸田おろしが始まっていない、誰がやっても変わらないということ。岸田さんとすると来年9月の総裁選までに解散のタイミングをはかるが物価の行方を気にしないといけない」などと述べた。