ジャイアントパンダのオスのリーリーとメスのシンシンが東京・上野動物園にやって来たのは13年前の2011年2月。既に19歳と高齢で高血圧の治療なども必要なことから、あす中国に返還される。最後の観覧日となったきょう動物園には大勢のファンが詰めかけた。開園の1時間以上前には列に並ぶ人が2000人を超え、これ以上は観覧ができないとして受付が締め切られた。そして最後の30分は混乱を避けるため、あらかじめ抽選で選ばれた人達が観覧。200人の募集に1万2000人以上の応募があったという。上野動物園・副園長・冨田恭正さんは「日本で暗い雰囲気が漂う中に光をともしてくれる存在だった」などと話した。2頭はあす未明にトラックで動物園を発ち、その日のうちに中国に到着する予定。