ブラジルでは先月、最高裁判所がSNSの「X」について誤った情報を拡散しているアカウントの削除に応じなかったことなどを理由に、関係機関に対して国内でのXのサービスを停止する措置を取るよう命じ、Xへのアクセスが一部でできなくなっている。こうした中、最高裁と対立関係にあるブラジル・ボルソナロ前大統領やその支持者たちが最大都市サンパウロ中心部で集会を開いた。この中でボルソナロ前大統領は「憲法の範囲を逸脱する人々を阻止しなければならない」などと述べて、停止命令を出した判事を批判した。また集会の参加者からも批判の声が相次いだ。一方、ブラジルに拠点のある調査会社が行った世論調査では、今回の措置に対して賛否はきっ抗していて、国民の意見は分かれている。