ルーラ氏はあらゆる手段を駆使し、すべての予告を覆した。81歳間近のルーラ氏は大統領選で4回目の当選を決めた。得票率は約52%、400万票以上の差をつけての当選。3週間前の第1回投票でルーラ氏は右派の最有力候補フラビオ・ボルソナロ氏に2%の差をつけられ2位となった。そこでルーラ氏はあらゆる手段を駆使し、自ら述べているように「自撮り王」となった。彼の支持者たちはSNS上ですぐに数千万人以上のフォロワーを集める。その効果は直ちに表れ、大勢の人々が集まった。ルーラ氏は右派が政権に返り咲く恐怖を訴え、数々の社会政策を約束した。週5日労働とし、2日は休日にする。26日朝のリオデジャネイロは前日の勝利の歓喜とは程遠く、雨が降る町なかは閑散としている。ルーラ氏の前には厳しい現実が待ち受けている。サンパウロ株式市場は15%以上下落した。大統領の選挙公約を懸念しているだけではなく、今後の政治危機を恐れているため。ボルソナロ氏が25日に選挙結果に異議を唱えた。ボルソナロ前大統領の息子であるフラビオ・ボルソナロ氏はあらゆる手段を用いて「選挙結果を無効にする」と述べた。専門家によるとボルソナロ氏の異議申し立てが受け入れられる可能性は少ないとみられるが、ルーラ氏はこれまでになく分断されたブラジルで野党が過半数を占める議会と共存せざるを得ない。
