インターネットショッピングなどSNSが盛んに活用されているインドネシアでは、登録者を集め商品の宣伝動画の配信で報酬を得るインフルエンサーが若い世代の間で注目の職業となっている。ジャカルタ郊外にある施設は小さな箱のようなブースが並んでおり、大勢のインフルエンサーが毎日商品の宣伝をするため動画を撮影している。会社を設立した人は自身もかつてインフルエンサーとして活躍し登録者数が300万人おり、その後バーチャルデパートと呼ぶこともできるこの動画配信施設を設立し、年間100万ユーロの売上となっている。インドネシアのサッカーチームの部屋はユニフォームを売るための独自のスタジオとなっており、売上が1番伸びている。施設内では250ブランド以上が扱われており、各ブランドが支払う宣伝費は800ユーロからとなる。売り子と会社をつなげるためのアプリを開発したという。セリーヌさん19歳は半年前からこの会社で働いており、午前中は室内インテリアグッズを宣伝し午後は洋服を売っている。給与は月400ユーロ以上で、インドネシアの最低賃金は300ユーロだが働く時間は1日3時間である。インドネシアのインターネットショッピング市場規模は520億ユーロで、国内の利用者は1億3000万人で様々な市場で登録者数が100万を超えるインフルエンサーが数多くいる。ジャカルタにある市立女子校ではSNSという選択授業があり、ソーシャルネットワークの技術、戦略、実践を1日4時間学んでいる。インドネシアはTikTokのユーザー数がアメリカの次に多い国でもある。