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「ジャム・カシミール州(インド)」 のテレビ露出情報

3期目を発足させたインドのモディ政権とヒンドゥー至上主義の危険性について中溝教授が語る。インド総選挙でモディ首相率いるインド人民党は303議席から240議席に減らし、過半数を大きく割り込んだ。与党連合全体では293議席を獲得し政権維持には成功したが、今後の政権運営にあたっては与党連合内の調整が今まで以上に求められる。後退の要因は野党の結束、ヒンドゥー至上主義に対する反発などが挙げられる。
ヒンドゥー至上主義とは、インドをヒンドゥー民族から構成されるヒンドゥー国家にすることを目指す思想と運動。この母体となったのが民族義勇団であり、現在の政権党であるインド人民党は民族義勇団の政治部門とみなされている。モディ首相は生え抜きのヒンドゥー至上主義者でヒンドゥー国家実現のために強権的な政治を行ってきた。ガンジーや初代首相ネルーが目指したのは世俗主義国家としてのインドであり、民族義勇団が目指すヒンドゥー国家としてのインドとは対局に立つ。世俗主義国家としてのインドは、印パ分離独立の経験から宗教の違いによって殺されることのない国家を作ることを約束したのが原点。民族義勇団出身者がガンジーを暗殺すると、民族義勇団・インド人民党はインド政治において長らくタブー視されてきた。インド人民党は2014年にモディ首相のもとで単独過半数を獲得して以降、本格的にヒンドゥー国家の建設に着手することになった。
ヒンドゥー国家としてのインドは、イスラム教徒やキリスト教徒はインドに生まれてもヒンドゥーではないとされる。モディ政権が成立すると自警団によるイスラム教徒の殺害事件が急増。政権は十分な取り締まりを行わず、2期目にはヒンドゥー国家実現に向けた制度化が着々と進められた。3期目にモディ政権が最重要課題として挙げるのは統一明法典の制定。しかし、今回の選挙で統一明法典制定のゆくえは不透明になっている。宗教対立がこれ以上激化しないよう、まずは何が起こっているかを知ることが肝心となる。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年5月18日放送 4:15 - 5:00 NHK総合
国際報道SPOT LIGHT INTERNATIONAL
先月から総選挙が行われているインドで13日には、カシミール地方のインドが実効支配してきた地域でも投票が始まった。カシミール地方はほとんどがイスラム教徒で、インド政府は1949年以降ジャム・カシミール州に特別な自治を認めることを憲法に定めた。しかし5年前モディ政権は自治権を撤廃し直轄地にすることで統治を強化した。

2023年12月18日放送 22:00 - 22:45 NHK総合
映像の世紀バタフライエフェクト(映像の世紀 バタフライエフェクト)
1912年、若き日のマハトマ・ガンジーは弁護士としてイギリス植民地の南アフリカに暮らしていた。同じイギリス植民地のインド系移民のために人種差別的な法律に抗議していた若きガンジーは、遠く離れたロシアで反戦を訴えていたレフ・トルストイと手紙を交わし、非暴力で戦うことの意義を学ぶ。1915年、母国インドに戻ったガンジーは大英帝国の苛烈な統治と貧困に苦しめられる人々[…続きを読む]

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