映画で見つめる世界のいまで紹介した「墓泥棒と失われた女神」についてのトークを展開。恋人との映像では夏の朝のようなアーサーの心象風景となっている。恋人がいなくなったがアーサーは受け入れられない、死の国に行ってしまった恋人を繋がりたいと考えている。地面にある宝物を見つける才能も死者の国との境界にいるからできる、死と生を行き来するようなファンタジーが生まれているとした。物語の原型としてギリシャ神話のオルフェウスとエウリュディケで死者の国に行ったオルフェウスが連れ戻すことを許してもらったが「絶対に後ろをみてはいけない」戒めを破りまた会えなくなるものでこれまでに多くの映画が生まれているなどと話した。イタリア社会への社会批評も含まれていて地面の下の宝物を金に変えて生きる墓泥棒は過去の歴史の遺産で生き延びるイタリアへの比喩で安く買い叩く金持ちは資本主義経済への批判も含まれているとした。映画は現在公開中。映画で見つめる世界のいま、次回は9月25日放送予定。