バラエティ番組で体を張ってきた尾形貴弘はベンジャミン・フランクリン、ジョン・スタップ、ヴェルナー・フォルスマンと同じくらい体を張った偉人にジョゼフ・キッティンガーを挙げた。宇宙開発に備え、宇宙の放射線が人体に及ぼす影響を調査することになったが、当時はロケットがなく、気球が採用された。パイロットに抜擢されたのがキッティンガーで、高度3万mを目指した。なお、予算不足だったため、リハーサルは行われず、57年6月2日に気球は離陸。2時間後に到達するも、バルブの異常で酸素が漏れ、枯渇しかけていた。地上の仲間たちがうろたえるなか、キッティンガーは酸素は持ちこたえると推量し、無事に地上に到達した。集まったデータはアメリカ発の有人宇宙飛行計画に活かされた。