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「ジョン・ボウルビィ氏」 のテレビ露出情報

アタッチメントということばをご存じだろうか。日本語では愛着と訳される。発達心理学では、子どもの健全な育ちを支え、心身の健康に影響を与えるといわれている。このアタッチメントについて国は今後5年程度の政策の方向性を定めたこども大綱の中で初めて重要性を打ち出した。アタッチメント理論が生まれた英国の子育て支援プログラムを取材した。ロンドン郊外に暮らすベスさん親子が受けているのはNPOが無料で提供する子育て支援プログラム「Watch Me Play!」。コロナ禍で第2子を出産したベスさん。外出を控え、近所に親しい人もいないため孤独を感じながら子育てをしている。このプログラムでは1日20分、子どもと1対1の関係になり、テレビやスマートフォンなどすべてをシャットアウトしてひたすら子どもの遊びに注目する。子どもが求めない限り一緒に遊んだり、手助けしたりしない。それを専門のセラピストが見守る。子どもの遊びをただ見守ることが自分は大切にされているという安心感を子どもに与え、感情を調節する力にもつながる。
プログラムを実践するNPOの職員ステラレンウィックさん。慌ただしい生活の中で、親たちはつい子どもの問題を早く解決しようとしがちだが、大切なのは子どもとゆっくり向き合うことだという。「Watch Me Play!」は子どもの発達に重要なアタッチメントという理論に注目し、親子関係を支える目的で開発された。アタッチメントとは、子どもが親など特定の誰かにくっつくことで安心感を求めること。研究では、幼少期のアタッチメントの形成が、のちの心身の健康や幸福度に影響を与えることが分かっている。
アタッチメントを提唱したのは英国の児童精神科医ジョンボウルビィ氏。第2次大戦後、戦争孤児などの調査を行い、子どもの心身の健全な発達には衣食住といった物質的なものだけでなく、安定した安心感を得られるアタッチメントが必要だと訴えた。ボウルビィ氏の意思を受け継ぎ、子どもの心理療法に取り組んできたセバスチャンクレイマーさんはアタッチメントの意義を語る。プログラムでは、専門のセラピストなどが子どもだけでなく、親も一緒に見守る。親もまた見守られ、不安を受け止めてもらうことが大切なのだという。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年5月15日放送 4:15 - 5:00 NHK総合
国際報道(ニュース)
イギリスでメンタルヘルスに何らかの問題を抱えるとされる子どもや若者は「5人に1人」で、幼少期から予防的な対策を講じなかった場合、専門的なケアや保育支援などにかかえる費用は毎年約3兆円に上るとの試算もある。ロンドン郊外で暮らすベスさん親子は、子育て支援プログラム「Watch Me Play!」を受けている。Watch Me Play!は、子どもの発達に重要なア[…続きを読む]

2024年5月4日放送 22:00 - 22:50 NHK総合
NHKスペシャルアタッチメント “生きづらさ”に悩むあなたへ
アタッチメントが必要なのは子どもだけではない。英国の児童精神科医であったジョン・ボウルビィが強調したのは、人の一生涯にわたってこのアタッチメントが大切なものとしてあるということ。成長すると“精神的なくっつき”で安心感を得る。

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