投票日まで残り3ヶ月余り。カギとなるのは激戦州と呼ばれる7州(ネバダ、アリゾナ、ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージア)。民主党・共和党の候補が接戦となり、選挙のたびに結果が変わるいわゆるスイングステートで大統領選挙の勝敗を左右する。前回4年前には6州で民主党・バイデン氏が勝利。しかし、今回撤退を表明した時点では7州すべてで共和党・トランプ氏がリードしていた。トランプ氏は銃撃事件後に選挙集会をミシガン州とノースカロライナ州で開催。ハリス氏も先週初めての選挙集会をウィスコンシン州で開催。それぞれ激戦州での支持拡大を図っている。渡辺教授は「激戦州の中でハリス陣営としてはいわゆる五大湖周辺の中西部のいわゆるラストベルトといわれている3州(ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニア)を抑えるのが一番の近道と思う。逆に1つでも落とすと相当厳しいと思われる」等とコメント。激戦種の行方を左右すると言われているのが副大統領候補。民主党の有力候補としてペンシルベニア州・シャピーロ知事、アリゾナ州・ケリー上院議員などの名前が浮上。中林教授は「大統領候補になると自分にない要素を持っている人を副大統領候補にする。当選してから副大統領の役割は違ってくるものの選挙においては非常に重要。ペンシルベニア州は絶対に落とせないとハリス氏は思っているはず。世論調査を見るとウィスコンシン州・ミシガン州はそれなりに接戦だが、ペンシルベニア州はちょっとトランプ氏に溝を開けられている。ここを何とかひっくり返そうと思ったらペンシルベニア州知事のシャピロ氏というのは大変確率の高い副大統領候補だと思う。ただ問題点もあるので、アリゾナ州という声もちらほら出てきているところ」等とコメント。渡辺教授は「注目したいのはロバートケネディジュニア氏の存在。よく民主党のトランプというふうに言われていて、今は民主党離脱して独立候補として出ているが、支持率を見ると10ポイントぐらい獲っている。彼の票がキャスティングボートを握るかもしれないと動向に注目している」等とコメント。