世界中に植民地を抱えた「太陽の沈まぬ国」大英帝国の絶頂期を牽引したヴィクトリア女王。彼女の孫たちはやがて世界中の玉座に君臨する王族となる。ドイツのヴィルヘルム2世、ロシアのニコライ2世、そしてイギリスのジョージ5世……彼らは「いとこたちの戦争」と呼ばれた第一次世界大戦で敵味方に別れて争った。第二次世界大戦では英王室を追われ、ヒトラーに接近したエドワード8世と弟のジョージ6世が骨肉の争いを展開する。帝国主義とその終焉に立ち会ってきた世界に冠たる大英帝国の君主達。今回は、玉座に座る者たちの栄光と贖罪の物語。