米国大統領選挙からの撤退を求める声が相次ぐ中、米国・バイデン大統領が名前の言い間違いを連発し、波紋がさらに広がっている。NATO首脳会議の最終日、各国首脳らが並ぶ中、壇上に上がったバイデン大統領は、ウクライナ・ゼレンスキー大統領を紹介しようとするが、「プーチン大統領」と紹介。すぐに言い間違えに気づき「プーチン大統領を倒すゼレンスキー大統領。プーチン打倒に集中し過ぎてしまった」と訂正。高齢不安が高まる中での言い間違いは、米国メディアで一斉に報道された。2時間後に行われた記者会見で、記者からは言い間違いに関する質問が飛ぶ。会見では大統領選での進退を問う質問が相次いだ。バイデン大統領は撤退を否定。しかしカマラハリス副大統領について問われると、ハリス副大統領をトランプ前大統領と言い間違える痛恨のミス。すぐさまトランプ前大統領がSNSで反応。言い間違いを受け、民主党内で高まる撤退圧力。民主党・ブルメンタル上院議員は「あの会見がターニングポイントになる可能性がある」と語った。米国メディア世論調査ではバイデン氏は「撤退すべきだ」との意見が67%となった。