米国・バイデン大統領の撤退表明で、今後の選挙戦はどのように変わるのか。バイデン大統領の撤退を受けて選挙戦はすでにトランプ前大統領対ハリス副大統領の構図で動き出している。共和党の関係者は「バイデン大統領がもっと粘ってくれると思っていた」と漏らしている。バイデン大統領が相手なら楽に勝てたのにというのが本音で、トランプ前大統領は早速ハリス副大統領への攻撃にシフトしている。一方の民主党にとって選挙までわずか3か月半というタイミングでの撤退は、大きな賭けではあったが、根強かったバイデンの高齢不安はこれでなくなった。米国メディアによると撤退のニュースが伝えられて以降、民主党には43億円を超える寄付が集まり、党内の有力者も次々とハリス副大統領を支持すると表明している。こうした期待感が高まる一方でハリス副大統領に一本化するプロセスを巡って透明性や公平性を求める声も高まっている。民主党とハリス副大統領は、当面納得感のある形で党内をまとめ上げ、新たな顔触れでの再スタートを打ち出せるかが焦点。