ウクライナのゼレンスキー大統領は、英国、フランス、イタリアに続き、昨日ドイツの首都ベルリンを訪れ、ショルツ首相と会談した。会談に先立って行われた記者会見で、ゼレンスキー大統領は、ロシアによる侵攻を終わらせ公正な平和を実現するためとしてまとめた「勝利計画」について「遅くとも2025年中にはこの戦争を終わらせ、侵略が繰り返されないことを保証するものだ」と述べ、欧米に軍事支援を継続するよう訴えた。これに対し、ショルツ首相は今年の年末までにベルギーなどの同盟国と、日本円にして約2300億円規模の軍事支援を行うと表明した。ゼレンスキー大統領は当初、ドイツで開かれる予定だった首脳級の会合で「勝利計画」を示すとしていたが、米国のバイデン大統領がドイツ訪問を取りやめ、会合が延期されたことから、各国を個別に訪問して計画を説明した。