イタリア・プーリア州で開かれたG7サミットは議論の成果をまとめた首脳声明を採択した。制裁で凍結したロシアの資産を活用して約500億ドルを新たなウクライナ支援に充てると明記した。経済安全保障をめぐる問題では、中国がEVや太陽光パネルなどを過剰に生産し不当に安く輸出していることに対し懸念を表明し、重要物資について国際的なサプライチェーンに悪影響を与えるような輸出管理措置を控えるよう求めた。AIをめぐってはローマ教皇も参加して議論が行われ、G7広島サミットで立ち上げた生成AIの国際的なルール作りの枠組み「広島AIプロセス」の成果を前進させる重要性を確認した。岸田総理はこのあとスイスに移動し平和サミットに出席する予定。