トランプ大統領が開通を阻止する可能性を示唆したゴーディー・ハウ国際ブリッジ。アメリカ側のデトロイトは自動車産業の街として知られているが、カナダ・ウィンザーもカナダの自動車産業の首都と呼ばれ、自動車関連の工場や店舗などが多く集まっていてデトロイトと部品の輸出入などを行っている。ロイター通信によると、新たな橋はトラック輸送の分散化に寄与するとし、ウィンザー大学の研究では輸送時間が20分短縮され、30年間でドライバーの負担が約3500億円削減される。ウィンザーで自動車部品製造業を経営するディーン・アレン氏に取材すると、今回の件を冷静に受け止めていた。ウィンザーとデトロイトの間には1929年に完成したアンバサダーブリッジがあるため、自動車部品の輸送も問題なく行えているという。トランプ大統領はカナダに対し繰り返し併合すると言及してきた。先月にはSNSにカナダとベネズエラがアメリカ国旗で覆われた地図の画像を投稿。一方、カナダ・カーニー首相は先月行われたダボス会議で「大国には大国の力がある。しかし私たちにも力がある。偽りをやめ現実を直視し、自国の力を蓄え共に行動することだ」と述べた。この発言にトランプ大統領は怒りをあらわにし、カナダへの圧力を強めるなど更なる応酬へ発展していた。悪化の一途をたどるアメリカとカナダの関係、その影響は日本にも及ぶことが懸念されている。
