政府は森林林業の動向や課題についてまとめた2023年度の「森林林業白書」を閣議決定した。今回の白書では社会問題となっている花粉症について取り上げ、花粉症の原因となるスギの人工林の伐採や花粉が少ない品種への植え替えの取り組みの加速化を強調している。政府は去年4月、花粉症に関する関係閣僚会議を設置していてスギ人工林の面積を10年後に2割程度減らし、30年後に花粉の発生量を半減させる目標を掲げている。白書にはこのほか森林環境譲与税を活用した取り組みの拡大や能登半島地震での山地災害への対応などを盛り込んだ。