長崎市にある国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館は、原爆の悲惨さを世界に伝え核兵器廃絶を訴えようと被爆60年の平成17年から海外で原爆展を毎年開いている。原爆投下から80年となる今年、イギリス北部のスコットランドで開催される。スコットランドは長崎にゆかりが深い、日本の近代化に貢献した商人トーマス・グラバーの出身地であることなどから開催地に決まったという。開催は秋頃の予定で、現地で展示の説明ができるガイドを育成するため開催前に関係者を長崎に招き被爆の実相の研修も行うという。海外での原爆展はこれまで14カ国で開催され核保有国での開催は3カ国目となる。