スイスで揺れる時計産業。追い打ちをかけかねないトランプ関税にスイス政府は、関税措置の緩和などを引き出そうと様々な手を打っている。今月10日と11日にアメリカと中国の貿易協議が行われた舞台を用意したのもスイス。会場にはスイス・ジュネーブの一等地を提供。スイスのケラーズッター大統領もアメリカのベッセント財務長官と直接会談。ベッセント財務長官は会見でスイスの計らいに感謝し「イギリスとスイスは協議の最前線に躍り出た」と述べた。スイスは永世中立国。その立場を活かし自国の主要産業である時計や医薬品などを守りたい思惑がある。スイツも日本と同様にアメリカとの貿易は大きな黒字のため協議や交渉は簡単ではないと思われるが、スイスがどのように立ち回るかに注目。