米国・シカゴで開催中の民主党の全国大会は3日目を迎えた。このあと副大統領候補のウォルズミネソタ州知事が登場する。元高校教師といった自身の親しみやすさをアピールするものと見られる。現在、米国で最も人気のある司会者の1人、オプラウィンフリーさんが応援演説を行っている。このあと副大統領候補のウォルズ氏が指名受諾演説を行う。さきほどは、クリントン元大統領が登場し、ハリス副大統領とウォルズ氏の2人こそが政権を担うのにふさわしいと強調した。また、歌手・スティービーワンダーさんが4年前にバイデン大統領が選挙活動に使った曲を熱唱し会場を盛り上げた。この後、登場するウォルズ氏は政治家になる前には教師や学生スポーツの監督を務めた。かつての教え子たちもステージに立つ予定で、その指導力や人間性をアピールする見通し。ウォルズ氏の親しみやすさを強く打ち出すことで、激戦州の多い中西部の白人労働者層などへの支持を広げる狙いがあるとみられる。一方、ライバル・共和党のトランプ前大統領は21日、暗殺未遂事件以来初めての屋外での選挙集会をステージに防弾ガラスを設置したうえで開いた。トランプ氏はハリス氏について、「勝利すれば第三次世界大戦の勃発はほぼ確実だ」などと述べ、外交経験の乏しいハリス氏を挑発している。トランプ氏はハリス氏の外交経験や経済政策などを盛んに攻撃して、この後、演説するウォルズ氏がどのように対決姿勢を示すのかが注目されている。