16日、世界の軍事情勢を分析しているスウェーデンの研究機関が年次報告書をまとめた。報告書では「東西冷戦の終結以来続いてきた核軍縮の時代は終わりを迎えつつある」と警告している。報告書では世界の核弾頭の総数は今年1月時点の推計で1万2241発と去年より164発減ったとしている。核保有国のうち3番目に多い600発を保有する中国は、世界のどの国よりも速いペースで増やしていると分析している。報告書ではさらに世界の3割以上にあたる3912発が実際に配備され、うち2100発は弾道ミサイルに搭載され短時間で発射できる状態にあるとしている。