大原美術館で行われた「受胎告知」の修復は補彩の段階へ。描き換えられた布の部分を元に戻すのは、修復士・エバさんにとっても難しいことだという。スペインのプラド美術館ではエル・グレコの作品だけを集めた部屋がある。ここに展示されている「受胎告知」でエバさんは筆の使い方などを徹底的に研究したという。パレットで色を作り、エル・グレコが作った色を正確に再現していく。「受胎告知」はエバさんの技で全てが生まれ変わった。透明感が高まり、見違えるほどの彩りに。筆使いもはっきりと見えるようになった。
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