震災から10か月、ズワイガニ漁再開へ準備が進められている。能登半島地震から10か月たったきょう、石川県の能登地方では各地で黙とうがささげられた。輪島港では海底が2メートルほど隆起し、およそ200隻ある漁船は漁に出られなくなり、かつてはカニ祭りでにぎわいを見せた港もすっかり趣を変えてしまった。港のしゅんせつ工事は急ピッチで進められ、荷揚場も仮復旧。今月6日の解禁日には、32隻の船が漁に出ることになった。漁師は「少しずつゆっくりだけど、進んでいる気はしている。(港の復旧には)もうちょっと時間かかるんじゃない。ゆっくりだけど、慌ててもどうにもならないだろう」と話す。仮の桟橋のため漁獲量は制限され、不安の中での漁の再開となる。