イオンが打ち出したのは一般に大手メーカーより価格が1割から3割安いとされるプライベートブランドの一部値下げ。お好み焼き粉は50g増えたほか、焼鮭ほぐし身は価格据え置きで20gを増量。このほか、パンやチーズ、ビスケットなどおよそ100品目を値段そのままで増量。物価高の中、逆張りともいえる価格戦略を打ち出したイオン。しかし、会見冒頭、イオントップバリュの土谷美津子社長は「提供できる方法はもうないのではないかと諦めかけていた」と弱気な発言から始まった。イオンは今月発表した中間決算で主力の総合スーパー事業が82億円の赤字に転落。今後、値下げで需要を掘り起こしお客さんを呼び込み巻き返しを狙うという。一方、西友は先月から今月上旬まで豆腐や冷凍食品などのプライベートブランド46品目を最大16%値下げ。セブン&アイも低価格帯で品数を充実させ来週からは4ロールで162円のトイレットペーパーを販売する。物価高が続く中プライベートブランドをいかに売り出せるかが小売り各社の今後を左右しそうだ。
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