福さんが発見したデニーズが愛される理由2つ目は「新メニューの開発は(?)が大事!」。次に小松社長と福さんは本社へ。福さんが驚いたのはテストキッチンの場所。いままで訪れた企業では別フロアや本社外にあるのが定番だったが、デニーズは執務室のど真ん中にある。これから来年提供する新メニューの試作会議に出席。そのメニューはいま若い女性を中心に人気の花椒のしびれ・唐辛子の辛さが特徴の「麻辣湯麺」。福さんや他の社員さんからは好感触だが、小松社長は渋い表情で「味についてはもうひと工夫必要かな。ボディーが弱く少し薄っぺらい感じがするので、その部分の改良が必要かな」と厳しい意見が。すると「作りましょうか」との社長の声ですぐに社長自ら厨房へ。先程の感想をもとに改良した麻辣湯麺を再試作。味の決め手となる醤油ダレを酸味が効いたタレに変更。味のメリハリを付ける。社長がキッチンでメニュー開発することについて聞くと「緊張はするけど、確実にアドバイスが良いものに変わるので、安心感はいつも感じている」とのこと。実は商品開発部にも所属していた小松社長。現場目線で導いた答えが「スピード」だった。ブームに合わせて新メニューを提案する、そのために大事なのは「スピード」というのが小松社長の考え。