小売りや外食の現場で働く意欲を高めて従業員の離職を減らそうという動き。コンビニ大手のセブンイレブンジャパンは全国の店舗から選ばれた従業員が接客の技術を競うコンテストを去年から取り入れている。ことばづかいや対応力について審査が行われた。会社はこの評価や表彰を通じて従業員の働く意欲を高め、早期に離職することが多い新人の指導にもつなげて定着率を高めるねらい。うどんチェーンの丸亀製麺では、製麺に必要な知識を問う筆記試験に加え、100項目に上る実技の試験で評価して資格を認定する取り組みを行っている。資格を取得した従業員の離職率は一般の従業員のおよそ10分の1に抑えられている。賃金を上げるだけではない取り組みはどの業界でも参考になるという。