セブン&アイ・ホールディングスに買収提案をしていたカナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」、一転して買収提案を撤回すると発表した。クシュタール社は、セブン&アイから十分な情報開示が無いことや意図的に混乱や遅延を起こす動きをしたとして、ガバナンス体制に強い懸念を持ったことなどを買収撤回の理由にあげている。これに対し、セブン&アイ・ホールディングスは、「取引の合意を目指し誠実かつ建設的な協議を行ってきた」と反論しつつも、撤回については「想定され得たもの」とコメントした。セブン&アイは今年5月、6年ぶりに社長が交代し、コンビニ事業に注力することを改めて強調していた。しかし、今回の買収撤回を受けて、セブン&アイの株価が一時9%以上下落した。
