急激なインフレなど経済の混乱が続く南米のアルゼンチンで19日大統領選挙の決選投票が行われ、中央銀行の廃止などその過激な主張から「アルゼンチンのトランプ氏」といわれている右派の下院議員、ミレイ氏がセルヒオ・マッサ氏に勝利した。アルゼンチンアルゼンチンの選挙管理委員会によると開票率99%での得票率は選挙管理委員会ハビエル・ミレイ氏が55.6%でセルヒオ・マッサ氏が44.3%だった。ミレイ氏はブエノスアイレスで支持者を前に演説し「アルゼンチンの状況は危機的だ。抜本的な変化が必要で徐々に物事進める余地はない」と述べ、年率140%の急激なインフレや貧困問題など対応を急ぐ考え。ミレイ氏は中央銀行を廃止しドルを法定通貨にし物価を安定させると訴えている。ミレイ氏は中国などとの関係を見直し親米路線に転換すると主張している。