月面探査機「SLIM」の月面調査が再開された。着陸直後、休止状態前に月面の画像を観測していたSLIM。大きさがイメージできるよう、JAXAは6つの岩石に犬種にちなんだ愛称を付けた。そして運用再開後、最初に観測したのがトイプードルと名付けた岩石。岩石の成分など詳細な観測が可能になり、月の起源解明に大きな一歩が踏み出せる。今回SLIMのミッションは「月の成り立ちの謎の解明」。特殊なカメラで岩石を分析し、ジャイアント・インパクト説の検証を行う。ジャイアント・インパクト説は地球に天体がぶつかり、その際に飛び散った地球の一部が徐々に集まり月になったというもの。SLIMのカメラでカンラン石を分析し、地球の成分と比較すれば月の誕生の謎に迫れるという。月は約2週間ごとに昼夜が入れ替わり、その気温差に機械が耐えられるかが今後の課題となる。