韓国・国会議事堂には今も多くの市民が集結。抗議集会に今も人が増えている。尹政権を支える与党はことし4月の総選挙で大敗し、力を入れた政策や来年の予算案に野党側が合意せずにいた。大統領夫人の疑惑を捜査する特別検察官を任命するための法律を繰り返し野党側に可決され尹大統領は拒否権を行使する防戦の連続。大統領や周辺の疑惑が相次ぎ、支持率は低下し厳しい政権運営を強いられてきた中、尹大統領は強権とも言える手法で局面を打開しようとしたとみられる。しかし戒厳令解除を迫られたことで更なる窮地に追い込まれ尹大統領が弾劾訴追される可能性が現実味を帯びてきた。韓国メディアによると、韓国野党は弾劾訴追案を国会に提出。早ければ野党側は今週金曜日にも本会議での採決を目指す。野党は弾劾に必要な3分の2の議席数には達していないが既に191人が賛成する見込みで残りは9議席。わずかでも与党側から造反が出れば可決される可能性がある。