韓国・尹錫悦大統領が非常戒厳を宣言したことをめぐり、与党代表は「早急な職務停止が必要」として尹大統領の退陣を求めた。与党代表は、退陣要求に転じた理由について、尹氏が戒厳宣言当日「主要な政治家らを反国家勢力として逮捕しようとした」としている。韓国メディアによると、逮捕の対象には与党代表も入っていたという。弾劾訴追案の可決には、野党議員以外に少なくとも8人の賛成が必要。与党代表が尹大統領の退陣を公然と要求したことで情勢は流動的。与党代表の周辺議員が弾劾訴追案に賛成の意向を示すなど、与党から造反者が出る可能性がある。野党側は、弾劾訴追案採決を早めることも検討している。韓国メディアによると、尹大統領は与党代表と会談し、弾劾訴追案などをめぐり協議したとみられる。