韓国・ユンソンニョル大統領の弾劾を求める議案はきのう、国会での投票に、与党のほとんどの議員が参加しなかった結果、廃案となった。ソウル支局・安永和史記者に話を聞く。韓国内での受け止めについて。与野党は今後どう動くのかについて。韓国国内では依然として、ユン大統領に対し厳しい視線が向けられている。きのうユン大統領は国民向けの談話を出したが、今回の非常戒厳の宣言は国政の最終責任者である大統領としての切迫感から来るものだったと言及するにとどまった。与党「国民の力」のハンドンフン代表は昨夜、非常戒厳の宣言は明白な憲法違反だったとしたうえで、混乱を最小限に抑えるために大統領の秩序ある退陣を推進すると強調した。一方の野党側は今月11日に臨時国会を開き、改めてユン大統領の弾劾を求める議案を提出する構え。ただ、再び議案が提出されても、与党議員が野党側に同調して賛成に回るのかは不透明で、今後も与野党の駆け引きが続きそう。