ソウルの国会前に大勢の人が集まる中、尹大統領の弾劾を求める集会が始まった。参加者からは尹大統領のきょうの談話に「道理に合わず頭にきた」という声などが聞かれた。尹大統領はきょう、国民に向けて発表した談話で非常戒厳宣言について「野党が閣僚らの弾劾を繰り返し、国家予算を大幅に削減したことなどが理由」と改めて説明し、「国の秩序を守るためだった」と正当性を訴えた。そのうえで「最後の瞬間まで国民と共に戦う」として辞任しない考えを強調。また、尹氏らをめぐっては内乱などの疑いで捜査が進んでいるが、尹氏は「大統領の憲法上の決断、統治行為がどうやったら内乱になるのか」と述べ、内乱罪にあたらないと主張。一方、与党「国民の力」・韓東勲代表は「大統領の早期退陣の意思がないと確認された。即時の職務停止が必要だ」と言及。弾劾訴追案に党として賛成すべきと与党議員に提案していて、次は可決される可能性が出ている。先ほど、野党は2度目の弾劾訴追案を国会に提出。採決は14日に行われる見通し。