政権発足の準備を進めるトランプ前大統領に対し、世界も動きだしている。ロシア・プーチン大統領は7日、トランプ前大統領の勝利を祝福し「対話の用意がある」との考えを示した。さらに選挙集会での暗殺未遂事件に触れトランプ大統領をたたえる。トランプ大統領とプーチン大統領の初の首脳会談は今から7年前。個人的な関係は築いたものの米ロ関係の改善にはつながらなかった。ただ2人の個人的な関係はバイデン政権になっても続いていたともいわれている。アメリカの著名なジャーナリストは著書で「大統領の退任後もトランプ前大統領がプーチン大統領と7回、ひそかに電話で会談した可能性がある」と指摘。再び関係が注目される2人。ロシア政治などに詳しい神奈川大学・下斗米伸夫特別招聘教授は「プーチン大統領がトランプとの信頼関係をアピールした」という見方を示した。米国とロシアは今後、どのような関係になるのか。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、ウクライナ支援の継続には消極的とされるトランプ大統領は「戦争は始めない。終わらせる」と述べた。アメリカの支援が欠かせないウクライナ・ゼレンスキー大統領はトランプ前大統領と電話で会談したと7日、明らかにした。同じ日にはヨーロッパ各国が集まる首脳会議に出席。継続した支援を呼びかけた。さらにゼレンスキー大統領はウクライナと国境を接するロシア西部で北朝鮮の兵士がウクライナとの戦闘に加わったとして国際社会に強く対応するように訴えた。東京大学先端科学技術研究センター・小泉悠准教授は「軍事支援が継続されるのか、ウクライナ側が懸念している」と指摘した。。