米国・トランプ前大統領の銃撃事件を受け、短期的なマーケットへの影響について、尾河さんは「ドルが上昇、株高になったり、金利上昇、トランプラリーと言われるような片鱗が見られた。その後FRB(連邦準備制度理事会)・パウエル議長の発言でちょっとドル安方向に戻ったが、トランプ前大統領の勝利を意識しているような動きがあった」。と話した。パウエル議長の「インフレ率が持続的な低下に対する自信はいくらか深まった」との発言について、尾河さんは「これ以上踏み込んで言えないのは、あまり市場に期待をさせてしまうと金利が下がって株がもっと上がってというような動きになり、あまり株式市場が盛り上がりすぎてしまうと資産効果でさらに米国景気が過熱して、またインフレの芽が再び出てきてしまうリスクがある。今の段階ではこれでも抑え気味。8月にジャクソンホールもある。そういったところで今後の方針を示していく」などと述べた。