春先の雨で巣が水に浸かりタンチョウが卵を抱くのを止めると、代わりに高橋さんが孵卵器で人工孵化をする。温め始めてから2週間目、卵の中を透かして見ると黒いシルエットが元気に動いていたがその後孵化は失敗に終わった。最近では親の数は増えているのに雛の数はほとんど増えていないという。高橋さんは20羽余の鶴の人工孵化に成功し7羽を湿原に旅立たせた。高橋さんは17年前に初めて人工孵化を成功させ別の動物園へ送られた鶴ロックと久々に再会した。今回1つの孵化には失敗したが残る2つは順調で、高橋さんは卵に声をかけるようになった。また、これから生まれる雛鳥のために湿原で小さい魚を捕まえた。