体臭に詳しい内科医・桐村里紗氏によると、気になる主な体臭は、汗臭、ミドル脂臭、加齢臭、疲労臭。疲労臭はアンモニアのニオイで年齢や性別は関係がないという。肉や魚などを食べると腸の中でタンパク質が分解され、アンモニアが作られる。アンモニアは肝臓で処理され排せつされるが、疲労やストレスで肝機能が低下すると分解しきれず血液中に流れ込んで全身をめぐり、汗と一緒になって揮発。ニオイとなって放出されるという。東海大学理学部化学科・関根教授によると、疲労臭の原因はストレス、筋肉疲労、偏った食事、肝機能低下、腸内環境の悪化。疲労臭が最も出やすいのは足の裏。洗っても臭う場合、疲労臭の可能性がある。疲労臭がある場合は生活習慣の見直しが大事で、ストレスをためない、バランスのよい食事をとる、湯船でリラックスする時間を作る、腸内環境を整えるといった対策が必要。疲労臭が気になった時はミョウバン水を使うといい。アルカリ性のアンモニアを酸性で中和する。