NY証券取引所から日本生命保険の漆山龍彌さんに話を聞く。漆山さんは「PMIが製造業、サービス業ともに予想を上回るなど、アメリカ経済の底堅さが確認された。ネクステラ・エナジーやベライゾンの好決算を受け、公益や通信セクターを中心に株価は上昇。旅行需要の回復によりジェットエンジンが好調だったGEは6.5%上昇。原油価格が3日続落したことを受けてエネルギーセクターは下落」などと述べた。漆山さんの注目企業はボーイング。漆山さんは「ボーイングは8月、スピリット・エアロシステムズの部品不具合で737MAXの納入が遅れる可能性があると発表した。この問題の解決には想定以上に時間がかかっており、7-9月の納入機数は3ヶ月連続で減少。コロナ禍で熟練工が退職したことなどによるサプライチェーンの混乱も起きており、株価は25%程度下落している。足元、フライト需要の急回復を背景に航空各社からの新規航空機への需要が高まっているだけに、今後どのような見通しが示されるか注目している」などと述べた。