独裁的なアサド政権が崩壊し、半年以上が過ぎたシリア。現地の情報を集めるシリア人権監視団は2011年に内戦が始まって以降、反体制派の弾圧を続けたアサド政権により約13万人の市民が拘束され、その後、行方不明になっているとしている。暫定政府のもと、責任追及にむけた動きもみられるが、大きな課題となっているのが残された家族の心の傷にいかに向き合うか。首都ダマスカス郊外に住む女性。女性はアサド政権化の2013年、当時15歳だった長男が検問所で正当なIDカードを持っていないという理由で拘束され、その後行方不明になった。息子を取り戻そうとかけつけた夫も拘束され、その後亡くなったと人づてに聞いたという。去年12月のアサド政権崩壊から半年以上が経った先月末、女性のような思いを抱えた人々のための集いが開かれた。