日本時間おととい、勝利の美酒で喜びを分かち合ったのはドジャース・大谷翔平と後輩でチームメートの山本由伸。プレーオフ史上初の日本人投手の投げ合いで勝ち投手となったドジャース・山本由伸。ベンチでは大谷がなでなでしてねぎらう姿も。メジャーリーグ地区シリーズ・ドジャースvsパドレス第1戦、初戦で3ランHRを放つなど勝利に貢献した大谷と第2戦で貫録のピッチングを見せたダルビッシュ有。日本人選手の活躍が続いた一方で、初戦の先発マウンドを託された山本は初回からホームランを打たれるなど初のプレーオフは3回5失点と悔しい結果になった。この結果に現地メディアは「彼のMLBキャリアで最悪の先発登板だ」と酷評。4戦目以降はベンチで硬い表情で見守る山本の姿が目立った。しかし大谷は山本の巻き返しに大きな期待を寄せていた。両チーム2勝2敗で迎えた地区シリーズ最終戦。運命の大一番の先発はドジャース・山本由伸、パドレスはダルビッシュ有とプレーオフ史上初、日本人投手の投げ合いとなった。初戦に5失点した山本が背水の陣として臨んだマウンドでは力強いピッチングで三振を奪うなど初回を3者凡退に抑え順調な立ち上がりを見せた。その裏、ダルビッシュは第2戦でノーヒットに抑えた大谷との対戦で大谷を空振り三振に仕留めた。2回裏、試合を動かしたのはドジャース・キケヘルナンデス。初球をレフトスタンドへ先制HR。それでも粘りのピッチングを見せるダルビッシュ。大谷との2度目の対決もサードフライに打ち取った。山本は3回、ピンチを迎えるもダブルプレーで無失点で切り抜けた。そして圧巻のピッチングを披露し5回無失点で勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。6回、大谷との3度目の対決も変化球を操るダルビッシュに軍配が上がり大谷はこの日ノーヒットに終わった。ダルビッシュはドジャースの4番にソロHRを撃たれ2失点。打線の援護がなく途中交代でマウンドを降りた。結果、ドジャースがリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。勝利が決まった瞬間喜びを爆発させる大谷と飛び跳ねて喜ぶ勝利投手の山本。その山本と抱き合って喜んでいたのはダルビッシュ有から先制ソロHRを放ち勝利に貢献したキケ・ヘルナンデス。山本はキケとカフェで2時間近く語り合ったことが力になったことが明らかにした。ダルビッシュ有投手は「ドジャースは山本くんを選んで信頼したっていうところはボクも感動した。本当に凄いチームだなって思いました」などと話した。ドジャースは14日、メッツと対戦する。