ハンガリーの議会選挙でオルバン首相率いる与党が敗れる見通しとなり、オルバン首相も敗北を認めたという。今回の選挙の背景には16年にわたる長期の政権の中でオルバン首相や与党が自分たちに有利な形で国の制度や仕組みを変えてきた強権的な政治姿勢や汚職の疑惑に加えて経済が低迷し、物価の高騰も続いていることへの不満の高まりが指摘されている。汚職の問題をめぐっては地元のメディアでオルバン首相の知人や政権に近い人物が巨額の資産を蓄えていた疑惑などが報じられていた。こうした不満の受け皿となり、支持を拡大したのがハンガリー語で「尊重」と「自由」という意味の新興政党「ティサ」だった。オルバン首相はロシア寄りの姿勢で知られ、EUのウクライナ支援に反対を繰り返し対立してきた。新興政党「ティサ」はEUとの協調姿勢などを訴えている。それだけにヨーロッパ各国やウクライナからは今回の結果を歓迎する声があがっている。オルバン首相は自国第一主義を掲げ、アメリカのトランプ大統領と良好な関係を築いてきた。
