米国のアマゾンドットコムは9日配送に関する新技術の発表会を開催し最先端の配送センター内部を公開した。3000人以上の従業員とその倍近い6000機ものロボットが一緒に荷物の仕分けと発送を行う最先端の配送センター。AIを搭載した自律型倉庫ロボット「プロテウス」は人やロボットの位置を確認しながら最適なルートを自ら判断する。今、配送センターへの導入を少しずつ進めている。ロボットを通したフィジカルAIにより配送センターの自動化が進むことで作業を25%早めるだけでなく従業員がけがをする確率も30%以上、減らすことができる。さらに配送センターから配送先のいわゆるラストワンマイルの効率化にもAI技術を活用する。これまでドライバーは停車するたびに自ら届け先の名前や住所などを確認して荷物を選ぶ必要があったがAIが一瞬で届けるべき荷物を識別してくれる。ドライバーの負担を67%軽減し配送にかかる時間をトラック1台につき30分以上短縮できるという。2025年初頭から米国国内の電動配送トラック1000台に導入される予定。将来的には、この技術を日本を含む全世界の配送現場に広げていきたい考え。米国・テネシー州の映像。アマゾン・ロボティクス部門責任者・タイブレイディ氏、プロダクト開発責任者・ジョンコルッチ氏のコメント。カメラに言及あり。