ノーベル平和賞はイランの人権活動家、ナルゲス・モハンマディ氏が受賞した。ナルゲス・モハンマディ氏はイランで13回逮捕され、31年の禁錮刑、154回の鞭打ち刑などを受けている。現在は反政府プロパガンダを拡散したとして収監されている。人権を守る行動が、罪に問われることに繋がるのがイランの現実。髪を覆う布をしっかり被っていなかったという理由で風紀警察に逮捕され、その後急死した女性が、警察から暴行を受けていたという見方が広がると、人々は街で抗議活動を行った。しかし、イラン当局はこの抗議活動をも力で弾圧した。人権団体によると抗議活動に参加した市民のうち500人以上が殺害されたという。モハンマディ氏は獄中からデモへの支持を呼びかけてきた。今回のノーベル平和賞受賞を受け、モハンマディ氏の家族は、モハンマディ氏がいつも言っている「勝利は簡単ではありません。でも必ずできるものです。」という言葉を紹介した。